056号室
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ワインエキスパート資格

ワインエキスパート一次試験は独学で合格できる

本記事では2020年のワインエキスパート資格一次試験に独学で合格した筆者が、これからワインエキスパートに挑戦してみたいと思っている方に向け

  • ワインエキスパート資格の概要
  • 独学での対策にかかる費用(+安く受験対策するコツ)
  • 具体的な対策方法

などを、自身の受験体験を振り返りつつ紹介します。

「できるだけ費用を抑えてワインエキスパート資格に合格したい」

「独学での対策方法を調べている」

こんな方はぜひ最後までご覧ください。

ワインエキスパート資格とは

「ワインエキスパート資格」とは、一般社団法人日本ソムリエ協会(J.S.A. )によって運営されている民間の資格です。

この項目では、ワインエキスパート資格とソムリエ資格の違いや、合格率、取得のメリットを紹介します。

試験の概要

ワインエキスパート資格は1996年から運営されているワインの資格で、試験内容は「一次試験(筆記)」「二次試験(テイスティング)」の2部から成ります。

一次試験(筆記)はコンピューターを使って受験をおこなう「CTB方式」で実施され、会場は47都道府県にあるテストセンターから選べます。そして一次試験に合格すると、二次試験に進めます。

なお、本資格で一次試験に合格した場合「次回の試験では二次試験から挑戦できる」という一次試験の免除が3年間適用されるため、一次試験さえ合格してしまえば資格取得までたどり着きやすい仕組みです。

ソムリエ資格とのちがい

ワインエキスパート資格には職業や勤務年数による受験資格の制限がなく、受験者は20歳以上であれば誰でも受験できます。

いっぽう、同協会が運営するソムリエ資格の場合、受験者は下記のような職種に2・3年以上従事している必要があります。

  • 飲食サービス
  • 酒類のインポーター、貿易・販売、製造関連職

また、ワインエキスパート資格は二次試験までで完結し、ソムリエ資格で課される三次試験(サービス実技・論述)が含まれていません。

ソムリエ資格と異なり、幅広い職業の人が受験できるワインエキスパートは主に愛好家層が保持する資格として知られています。

※詳しい受験資格についてはJ.S.A.公式サイトでご確認ください。

合格率

ソムリエ協会が発表している「資格保有者一覧表」によると、ワインエキスパート資格の合格率は毎年30%前半~後半で、年によっては40%を超える場合もあります。

▼2016年〜2019年の合格率

2019 38.2%
2018 33.1%
2017 32.8%
2016 44.2%

(出典:一般社団法人ソムリエ協会|呼称資格認定試験

一次試験は独学でも対策できる

ワインエキスパート資格の一次試験対策としては、ワインスクールで対策講座を受ける、または独学で勉強を進める方法があります。

しかしワインスクールには入会費や受講料などが必要になり、独学で勉強を進めた場合より対策にかかる費用がかさんでしまうというデメリットがあります。

この記事を読んでいる方の中にはは、ワインスクールに通うべきか独学で進めるべきか検討されている方も多いと思いますが、筆者の意見としては「ワインエキスパート一次試験は独学でも充分対策できる」です。この項目ではその理由を紹介します。

学習リソースが多い

ワインエキスパート資格は1996年から現在まで20年以上のあいだ運営されています。

比較的歴史の長い資格であるため各出版社からもさまざまな参考書や単語帳、問題集などの教材が発売されており、近年ではyoutubeやブログ形式の学習コンテンツも多く作成されています。

一次試験について言えばこのように学習リソースが潤沢であるため、これらを活用すると独学でも対策準備を進めやすいのです。

出題形式

一次試験の出題形式は4択式のため、論述や口頭試問といった出題形式に比べると暗記要素が強いという特徴があります。

いっぽう論述や口頭形式の試験の場合、人に見てもらわないとなかなか点数アップのコツが身に付かなかったり、練習問題の数をこなしにくいという点があります。

しかし暗記要素の強い4択式の試験は「問題集をひたすら解く」「単語カードを作る」といった学習の仕方で対応ができるため、独学に向いていると言えます。

独学で1次試験対策にかかる費用は? 100

独学で一次試験の対策を進める場合、申し込み料以外に、自分で購入する参考書代やオンラインの学習コンテンツなどの費用がかかることになります。

この項目では、独学で試験対策を進める際に必要なものと、それぞれの費用の目安を紹介します。

申し込み料(2020年度参考:25,030円)

2020年度のワインエキスパート資格の受験料は、ソムリエ協会員の場合17,760円、一般の場合25,030円でした。例年、一般に比べソムリエ協会員には受験料が会員価格で設定されています。

なお、ソムリエ協会員とはワインエキスパート試験を運営する「一般社団法人日本ソムリエ協会」の正会員のことを指します。ソムリエ協会員になるには、入会金と年会費の納入が必要です。

また、27歳以下の場合、初年度におけるソムリエ協会員の入会金・年会費が無料になります。対象の方はお得に受験できますので、ぜひ制度を活用しましょう。

申込み料について詳しくは一般社団法人日本ソムリエ協会の「入会案内」をご覧ください。

参考書・問題集

ワインエキスパートの教本にかかる費用は受験料に含まれており、受験申し込みをおこなうとソムリエ協会から教本が自動で送付されてきます。

ただしこの教本には例題や出題されやすい箇所といった情報は含まれていないため、参考書や問題集、または次項で紹介するオンラインの学習サービスを活用することになります。

ワインエキスパートの参考書・問題集には色々な種類のものがありますが、参考書では「受験のプロに教わる ソムリエ試験対策講座」、問題集では「ソムリエ試験対策問題集」が有名です。

ワイン受験.com

前項で紹介した参考書・問題集のほか、有効な教材に「ワイン受験.com」という試験対策サイトがあります。

ワイン受験.comはワインスクールの講師である山崎和夫先生がプロデュースされているサイトで、年会費を払うと下記のコンテンツが利用できます。

  • 一次・二次対策のポイントをまとめた学習ガイド
  • 問題集
  • 模擬試験 ほか

特に模擬試験には合格判定機能がついており、合格の可能性を確かめながら学習を進められるので非常に便利です。

(余談ですが、筆者自身はこのサイトだけを使って一次対策を行いました)

なお、問題集の一部は無料で公開されているので、まずは使ってみるのが良いかと思います。

ワイン受験.com|ホーム

独学での勉強法(体験談)

この項目では自身の受験体験をもとに、効果的だと感じたワインエキスパートの勉強の進め方を紹介します。

勉強前の勘違い

ところで一次試験に向けて準備をされている方の中には「どんな対策方法が効果的なのかイマイチ分からない」という人もいるのではないでしょうか。

私も5月に申し込みをしてからはじめの1ヶ月程度は対策の取り方が全く分からず、とりあえず「教本の読み」を中心に進めていました。

しかしもともと自分にワインの知識があまり無かったこともあり、教本を読むだけでは全く内容が頭に入りませんでした。

そして6月末ごろ「この進め方では700ページある範囲はカバーできないし、問題を解く力も身につかない」と気付き、次の項目で紹介する勉強法にシフトしました。

勉強の方法は千差万別ですし、人によっては「教本を読んだ方がわかりやすい」と考える人もいるかもしれませんが、自分の場合は下記の勉強法を繰り返すことで一次試験に合格できました。

問題集をひたすら解く

受験対策で私が主に取ったのは、下記をひたすら繰り返すことです。

  1. 教本を軽く読む
  2. 問題集を解く
  3. 間違えた箇所を教本で確認
  4. 以下、繰り返し

まず教本で学習したい産地の章を軽く読み、問題集を解きます。

問題集を終えると、全く分からなかった問題や回答にイマイチ自信がなかった問題が出てくるので、そのような問題番号には印をつけておき、答え合わせ後に復習します。

具体的な方法としては、解答を教本で確認しマーカーを引きます。「アンフォラ」「単発酵」など、意味の分からない単語はググったりします。

間違える問題がなくなるまで上記を繰り返すことで、かなり力がつきました。

地図を転写する

しかし、ワインエキスパートの一次試験では下記のような地理に関する問題の出題頻度も高く、問題集を解くだけでは充分な対策にならない部分もあります。

  • ブルゴーニュの畑の位置や名前
  • ボルドーの格付け
  • シャンパーニュのグラン・クリュ
  • 各生産地がどこの州に属しているか等

そんなときにお勧めなのは、地図のトレースです。

具体的なやり方としては、トレース用紙の上から覚えたい国や地域の地図を写します。もしトレース用紙がない場合はA4用紙で地図を模写し、その上から畑やA.O.C.の区域を付け足し、地理関係を頭に入れます。

余談ですが、「マスターソムリエ」と呼ばれるソムリエの最難関資格に挑戦する若者を追った受験ドキュメンタリー「ソム」に登場するイアンという人物も地図のトレースを行っており、地図の転記を行ったあとで

「今は出題されるとその地域が思い浮かぶ。地図上の位置や特色が頭の中に浮かんでくる」

こう言っています。このようにいったん地理を整理しておくと、自分が行ったことのない場所もすんなり覚えられるのです。

↑さらに脱線しますが、この「ソム」という映画すごく面白いですのでお勧めです(しかもAmazonプライム会員なら無料で視聴できます!)

生産量や細かい数はエクセル等にまとめる

ワインエキスパート資格のほとんどの出題範囲はこれまでにまとめた勉強法で対応できるのですが、ワインエキスパートの一次試験では下記のような細かい数値が問われる場合もあります。

  • 国や地域のワイン生産量
  • ブドウ栽培面積
  • 緯度
  • ワインの歴史に関係する年号

この中でも特にワインの生産量などは実感を持って数字を見ることが難しく、ただでさえ数字の暗記が嫌いな人にとっては苦痛です。

なので覚えられそうにないな、と思った数字や年号は下記のように国や地域ごとにスプレッドシートにまとめ、たまに見返していました(途中力尽きて空白のままにしたセルもあります。笑)

このまとめるという作業の中で数字を覚えやすくなる他、ある程度数字をまとめてスプレッドシートを俯瞰すると「この地域はあの地域より生産量が多かったんだな」などの気付きがあり便利です。

もちろん、作成したシートを家の目立つところに貼っておいても役立つと思います。

数字を覚えるのは苦手な人は、このようにそれぞれエクセルにまとめる作業を行ってみると良いかもしれませんね!

その他おすすめの補助教材

ここまでワインエキスパート資格の特徴や勉強方法について見てきましたが、四六時中受験勉強ばかりでは疲れてしまいますよね。

少し教本から離れたいときや、通勤通学の時間など教本をひらけないときには、資格とは直接関係のないワイン関連の動画や本も見てみましょう!

いろいろな情報に触れて知見を広めることで、ワインに関連する知識を吸収しやすくなるほか、勉強がより面白くなります。

この項目では、(独断と偏見で)ワインエキスパートを目指している方にオススメしたい、ワイン関連コンテンツを紹介します。

1. Youtubeの動画 300

昨今、Youtubeにもクオリティの高いワイン関連の動画が多数投稿されています。ここではいくつかチャンネルを紹介させていただきます。

  • Sommelier for Free:各生産地の要点を掴むのに凄まじく便利です、試験対策向き
  • WINEBOOKS.jp:ワインについて満遍なく学習できます、解説がすごく分かりやすいです

2. ワイン関連の本

ワイン関連の本を読むと、各生産地の歴史や生産者の物語と、試験対策で知る必要のあるプロフィールを結び付けられるため、勉強がいっそう捗ります。

ワイン本はいろいろ出ているので、アマゾンなどで調べてみましょう!個人的には下記の2冊が参考になりました。

  • ワインの世界史(山本博著):ワインの全体的な歴史のほか、巻末付近では各生産地の概要も盛り込まれています。
  • ウスケボーイズ(河合香織著):読み物としても面白いだけではなく、日本ワインの勉強になります。

3. ワイン関連の映画

アマゾンプライムでは、ソムリエやワインに関するドキュメンタリーが何件か公開されています。

これらの映画は試験に直接関係ありませんが、視聴することでワインに関する知見が広がります。特に「ボトル・ドリーム」に描かれる「パリスの審判」は、ワインの歴史として教本のアメリカの章でも触れられているので、見ておいて損はないです。

まとめ

ワインエキスパート資格の一次対策には参考書などの学習リソースが多数あり、独学でも時間を作ってコツコツ取り組めば合格は決して困難な壁ではありません。

しかもワインエキスパート資格の学習を行うことで、各国のワイン~食文化の特性を知れる、旅行や外食がより楽しくなる、といった特典が付いてきます。

さらにワインエキスパートの教本に書かれている内容は「外国語(特にフランス語)」「地理」「世界史」といった分野に結びつくことも多く、これらの知見がある人とっては比較的取り組みやすい試験でもあります

ワインが好きという人はもちろん、海外の文化に興味がある人や、関心の幅を広げたいという人にはぜひチャレンジをおすすめしたい資格です。

ABOUT ME
佐藤ユカ
Webライティングとアフィリエイトサイト、外国語が好きな24歳です。 ウェブライター(インターン)1年→副業ライター/ブログ運営(2年〜現在)→大学卒業→中小企業勤め 得意な記事ジャンルは海外文化、観光、英語・フランス語、クラウドサービスの機能解説です。現在ワインエキスパート資格に向けて勉強中です。