副業やアルバイト等でWebライターをしている方の中には、単価がなかなか上がらなくて困っている方も多いのではないでしょうか。
一生懸命書いた記事が文字単価1円以下で取り引きされる状態が続くと、やる気も削がれてしまいますよね。
ライターが単価アップを目指す際、
- 求められている以上のクオリティで納品する
- 発注者と信頼関係を構築する
- レスを速くする
といった既存の発注者から単価を上げてもらうための努力ももちろん重要なのですが、
発注者によってはライターにかける予算がそもそも少なく、単価アップは原則として行っていない場合もあります。
このような場合、思い切って1文字2,3円など比較的単価が高い案件を探してみるのもおすすめです。
本記事では、低単価の案件を受注するメリット・デメリットを簡潔に紹介した後、高単価の案件を探すポイントを紹介します。
在学中からWebライターをはじめて、3年間で単発・長期含め8件ほどの案件を受託してきました。
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低単価案件のメリット・デメリット
この項目では、低単価の案件のメリット・デメリットについて整理します。
初心者も手軽に挑戦できる
低単価案件のメリットは、手軽に挑戦できて、経験値を貯められるという点にあります。
クラウドソーシングなどで公開されている1文字1円以下の案件は、初心者向きとも言われており
- 戻される回数が多い
- 1記事に何時間もかかってしまう
上記のようなライターにとっては、ライティングの受注経験を得やすい点がメリットです。
案件のジャンルはエンタメ、ライフスタイル、英語、プログラミングなど様々なものが募集されていますが、文字単価が低い場合、比較的書きやすい内容が多いことも特徴です。
時間単価が割に合わない場合も
いっぽう、低単価の案件ではどれだけ早く作業を進めても時間単価に換算すると最低賃金を割ってしまう場合も少なくありません。
低単価の案件で時間給を上げようとすると、
- ライティングのスピードを上げる
- ユーザー辞書で頻出フレーズを一発変換させる
- タイピング能力を上げる
といった「時間を節約する」対策方向になることが多く、長期的に受託していると時間的・体力的な無理が生じてしまいがちです。
単価が上がらない案件も
また、発注者によっては
- 外注に割ける予算がない
- 業界があまり儲かっていない
- ライターはとにかく安く運用したい
といった考えを持っており、長期的に継続しても単価交渉が厳しい場合もあります。
「せっかく求められている以上のクオリティで納品できるようになったのに、単価交渉を全く取り合ってもらえなかった…」
という状況の場合、思い切って発注者を変えてみるのも良いかもしれません。
高単価案件の探し方
クラウドワークスの「クラウドワークス発注相場」によると、ライティング業務の相場価格は「2,000円~(2,000文字以上の記事作成)」と書かれており、1文字1円以上が相場といわれています。
また、クラウドソーシングの募集では1文字1円を下回る案件が大多数であることを踏まえ、本記事では1文字2,3円以上の案件を「高単価案件」と位置付けることにします。
この項目では、高単価案件を探す際の方法をいくつか紹介します。
ジャンル(業界)で選ぶ
ライティングのジャンルを参考にすると、高単価の案件を探しやすくなることがあります。
雇用形態が正社員であってもその平均年収は業界によって異なるように、同じライターでもどんなジャンルを書くかによって文字単価が左右される場合もあります。
例えば、
- 金融系
- 不動産
- 法律
上記のような専門性が求められるジャンルや、BtoCよりBtoB系ジャンルの単価は高めに設定されており、クラウドソーシングでも1文字1.5-2円程度の単価で募集していることがあります。
また、eスポーツ等のゲームジャンルも1文字あたり2,3円など、高単価の案件が多い傾向にあります。
求人サイトで探す
クラウドソーシングで募集されているライティング案件もありますが、単価が高く長期的に引き受けやすい案件を探すのであれば
- Wantedly
- Indeed
上記のような求人サイトを使ってみるのも良いです。
求人サイトにある雇用形態のフィルターで「業務委託」を選択し、検索窓に「ライター」と入力すると、正社員やアルバイトではなく業務委託のライター案件を探せます。
求人サイトで募集されている案件は企業が公開しているものが多いことが特徴です。
企業が公開している求人の場合、相場を踏まえてスタートの文字単価を1円以上としていることも多く、比較的高い単価水準で受注開始できることがポイントです。
また、求人サイトを使って案件を探すもう一つのメリットとして、クラウドソーシングのように報酬から手数料が引かれないという点が挙げられます。
コネクションを活用
上記の方法を試したものの期待していた案件が見つからなかった場合は、過去の職場の知り合い等からライティングの募集をしていないか聞いてみるのも良いです。
全くコネクションがない場合はこの方法は取れないのですが、過去にライターのアルバイト等をしていた人や、ウェブ業界で働く友人が多い人は試してみると案外いい仕事が出てきたりします。
まとめ
今回は、高単価のライティング案件を探す方法について検討してきました。
1文字1円以下のような低単価案件も、経験が浅い初心者ライターのうちは取り組みやすく実績にもなるので決して無駄な受注ではありません。
しかし、50記事、100記事と本数をこなしていくと、低単価案件での仕事には時間単価の面で無理が生じます。
もちろん既存の発注者と単価交渉することも営業力の向上に繋がるので良いのですが、案件によっては頑張りを重ねても単価が上がらないという場合も残念ながらあります。
このような場合、高単価の案件に絞って発注者を変えてみるのも手です。
発注者を変えることで単価アップも狙えるだけではなく、執筆時に異なる視点からフィードバックをもらえるというメリットもありますので、低単価案件に行き詰まりを感じた際はより良い条件で案件を探してみるのも良いのではないかと思います。