こんにちは、2020年度のワインエキスパート試験に合格したさっちです。
本記事では、これからワインエキスパート資格の受験を検討している方に向けて、資格の準備〜取得まで、トータルでかかった費用を紹介していきます。
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結論
結論から申し上げると、私の場合、ワインエキスパート資格の勉強開始から取得までにかかった費用は合計で9万4千円程度と決して安いものではありませんでした。
しかし、ワインエキスパート資格に合格した後は、レストランやワインショップに足を運びやすくなる、日本のワイナリー廻りが楽しめるようになる、ドヤれるといった費用相応のメリットも実感しています。
本記事で紹介する費用例はあくまで私の受験体験にもとづく物ですが、後の項目では、今回の受験を振り返って「対策費用を削減するコツ」なども紹介していきますので、今後受験を検討されている方は参考にしていただけると嬉しいです。
ワインエキスパート取得までにかかった費用
筆者の場合、ワインエキスパートの勉強開始から取得までにかかった費用はトータルで94,020円でした。
手数料 | 申込料 | 25,220円 |
登録料 | 20,950円 | |
一次試験対策費 | ワイン受験.com入会費 | 5,500円 |
二次試験対策費 | ISO(国際基準協会)テイスティンググラス | 4,700円 |
ワイン代 | およそ30,000円 | |
セミナー代 | 6,000円 | |
ブラインドテイスティング代 | 1,650円 | |
合計 | 94,020円 |
費用については、それぞれ何点か補足がありますので次の項目で紹介します。
出費項目の概要・費用削減のコツ
この項目では、各出費項目の概要や、費用削減のためのコツなどを紹介します。
申込料について
まず手数料についてですが、日本ソムリエ協会による2020年度の受験概要を見てみると、ソムリエ協会の会員であるか否か、そして一次試験の席を2回ぶん予約するか否かによって申込料が異なることがわかります。
また、受験者が27歳以下の場合ソムリエ協会に1年間無料で入会できるため、筆者はこの仕組みを利用して「正会員料金で一次試験の席を2回予約する」プランに申し込みました。
ちなみに正会員料金で一次試験の席を1回ぶんだけ予約した場合、受験料は20,380円と安くなりますが、一回目の受験で不合格になってしまうと次回試験に挑戦できる機会を来年まで待たなくてはならないので注意が必要です。
登録料
筆者は合格するまで「登録料」というものがある事を知らなかったのですが、
ワインエキスパート試験に合格すると、何と登録料として20,950円請求されます。笑
最後に2万円の出費は結構イタイのですが、登録料を支払わないと認定証一式は送付されないということなので仕方ありません。
なお、この費用はソムリエ協会の会員の人も、そうでない人にも一律料金(20,950円)で請求されます。
ワイン受験.com
ワイン受験.comとは、ワイン講師である山崎和夫先生が運営していらっしゃるソムリエ・ワインエキスパート試験の対策サイトで、独学で対策を進めている人は必ず知っている有名サイトです。
年会費を支払うと、サイトで公開されている模擬試験や問題集を利用できます。また、2020年度から動画講座も公開しており、こちらは別途料金で視聴できます。
筆者は参考書は利用せずにワイン受験.comと教本を使って一次試験に合格したので、ワイン受験.comなしでの合格は有り得なかったと思います。
独学でワインエキスパートに挑戦する人は、絶対に登録しておきたいサイトです。
ISO基準のテイスティンググラス
下記の記事でも触れたのですが、国際企画のテイスティンググラスは二次試験の準備を進める上で必須です。

試験本番でも、ISOと呼ばれる国際規格にしたがって作られたグラスにワインが注がれます。そのため市販の普通のワイングラスで練習していると、本番と練習で条件が異なり良い結果が出ないかもしれません。
そういった理由もあり、ISOのグラスは二次試験対策に用意しておきたい物ですが、例えばメルカリやラクマ等のフリマサイトで探すと少し安く入手できる可能性があります。
6脚セットはたいてい定価4,000円程度で売っているのですが、
- 「国際規格 ワイングラス」
- 「ソムリエ試験 グラス」
等でググると、まれに合格者などが安くISOのグラスを出品していることがあります。
ワイン代、セミナー代、ブラインドテイスティング代
上記の出費項目についても前述で紹介した過去の記事で少し触れたのですが、二次試験対策ではワインの香りや外観、味を参考に「品種・生産国を見分ける」「適切なコメントを記入する」という力を磨いていきます。
こうした分野は座学と少し異なるため、
- ワインを自分で買って飲む
- セミナーに参加して出題傾向を学ぶ
- お店に行ってブラインドテイスティングをしてみる
など、実践できる場所や、講座だったりに参加して情報収集を行ったり、テイスティングそのものに慣れる必要が出てきます。
二次試験については、普段の飲酒経験によって左右される要素も少なくないため、普段からワインを飲んでいてシャルドネとソービニョン・ブランや、シラーとカベルネ・ソービニョンくらいの違いは余裕で分かるよ、という人は筆者のようにたくさんワインを買い込まなくても良いかもしれません。
しかし筆者のようにあまりワインの飲酒経験が少ない人は、品種や生産国の特徴を実際に飲んで覚える必要があるため、ワインを用意したりする所でお金がかかっていきます。
なお、比較的安くワインを入手するためには、ネットショップの利用がおすすめです。
筆者は楽天市場にある「トスカニー イタリアワイン専門店※」「ビール・酒・ワイン専門店ユニビス」さんという所に結構お世話になったのですが、このような楽天市場にあるショップは楽天ポイントが貯まるので便利です。
試験まで余裕がある人はお買い物マラソンの時期を利用してみると、ポイントも多くつくので良いかと思います。
※イタリアワイン専門店という店名ですが、フランスのワインもけっこうあります
まとめ
日商簿記のように数千円で申込・テキスト購入ができる資格などに比べると、民間資格を受ける際はどうしても費用や費用対効果が気になってしまう所です。
私の場合、ワインエキスパート資格の勉強開始から取得までにかかった費用は合計で9万4千円程度と決して安いものではありませんでした。
筆者の本業はIT系ですし、ワイン講師といった進路もあまり考えていないので、趣味にしては高い資格になったかなというのが正直な感想です。
しかし在学中にはヨーロッパ留学やフランス語の勉強をしていたので、ワインには学生の頃から常に興味がありましたし、これまでに学んだことを横に広げるという意味では有意義な勉強になったのではないかなぁと思っています。
また、ワイナリーを見学に行く際や、ワインショップやフレンチレストランでもワインを選びやすくなったのはこの資格のおかげだと思っています。(何より、「ワインエキスパートの勉強してるんです」と言うと、面白がってくれる人が多い気がします笑)
申込と登録料だけで4万円と考えると、特に学生さんや働き始めたばかりの人は手が出しにくいかもしれませんが、私のようにワインや西洋の言語・文化系が気になる人はチャレンジしてみると思わず熱中できる分野だと思います。ぜひ、検討してみてください。
<参考>
一般社団法人日本ソムリエ協会:2020 年度 J.S.A.ソムリエ・J.S.A.ワインエキスパート呼称資格認定試験