056号室
都内在住24歳(一人暮らし・手取り25万)による自己投資・資産形成ブログ
住まい

【地方移住】15年いて分かった、北海道に住むメリット・デメリット

人口密度が高い都市部に住んでいると、満員電車や家賃の高さ、人の多さなどがストレスになりますよね。

都市部で暮らす人の中には、「田舎暮らし」「地方移住」といったライフスタイルに興味をもったことがある人も多いのではないでしょうか。

筆者は生まれてから高校留学で北米に行く15歳ごろまで、帯広市と札幌市に7-8年づつ住んでいました。その後、大学進学を機に上京し、東京に住んで5年目になります。

私自身は「北海道から東京に越してきた」側の人間なので地方移住についてあまり偉そうなことは言えないのですが、北海道で生まれ育った体験から地方に住むことのメリット・デメリットは身をもって体験しているつもりです。

そこで本記事では、15年北海道に住んでいた経験をもとに「北海道に住まうことのメリット・デメリット」についてお伝えしたいと思います。

地方移住などを検討されている方の参考にしていただけると幸いです。

メリット

道内に住むメリットとしては、春〜夏にかけて過ごしやすい気候が続くほか、家賃が安い、観光施設に足を運びやすいといった点が挙げられます。

春〜夏の過ごしやすさ

北海道の春には梅雨がなく、本州で一般的なスギ花粉もあまり見られません。

夏も湿度が低いため蒸し暑さを感じることは少なく、春から夏にかけては快適な気候が続きます。

また、冬が寒いためか、本州で夏によく出るゴキブリもほとんどいません。

すすきのなどの繁華街にはゴキブリが出るという噂もありますが、少なくとも北海道に住んでいる人から「家にゴキブリが出た」という話は聞いたことがありません。

こうした環境から、湿気や花粉、ゴキブリに我慢ならない人にとって、春〜夏にかけての北海道は理想的な場所と言えます。

家賃・住宅環境

SUUMO(スーモ)北海道版のページを参照すると、札幌市中央区におけるワンルームの家賃相場はなんと3.6万円!

札幌市内の家賃は総じて安く、1LDK・駅近・新築・オートロックマンションという好条件の部屋も7万〜10万円程度で借りることができます。

都内で上記の条件でお部屋を探すと、安くても月15万円程度はするのではないでしょうか。

なお、札幌市内では

  • 札幌駅や大通り公園などが含まれる中央区
  • 西区(特に宮の沢)あたり

上記の場所が高級住宅街のような位置付けです。しかし、これらの地区の家賃も東京の家賃相場に比べると格段に安く、安い金額で便利な場所に住めます。

また、北海道の町の多くは京都のような「碁盤の目状」に整備されています。道を建ててから家を作る形で町が形成されたため、道の入り組んだ面倒な場所にある家はあまり見かけません。

食材がおいしい

北海道の食材は特別安いという訳ではないのですが、味はおいしいです。

根菜類をはじめとする野菜のほか、魚介について言えば鮭、ウニ、海老、真鱈など季節ごとにさまざまな味を楽しめます。

お菓子について言えば「六花亭」「柳月」「きのとや」「もりもと」など色々な道産ブランドのお菓子屋さんがあります。北海道の余市や十勝地方ではワインの製造も行っており、地ワインを楽しむこともできます。

北海道の料理やお菓子はサイズが大きいことが特徴で、どちらかと言うと素材の味を楽しむタイプのおいしさを感じることが多いです。

手軽に道内周辺の観光ができる

北海道に住んでいると、道内の観光地に足を運びやすくなります。

札幌市内からは、スキーやスノーボードを楽しめるニセコや、温泉がある定山渓、ワイナリーやニッカウヰスキー工場がある余市、小樽などへのアクセスが良いです。

さらに北にある紋別町まで行くと、冬場に流氷を見ることもできます。行こうと思えばビザを取ってサハリン島まで遊びに行けます

手軽に観光を楽しめるほか、北海道の町近辺にはたいてい一つ以上、大きな公園や、登山・キャンプできる場所があり、アウトドアの遊びをするには非常に便利です。

公共交通機関

北海道でもっとも人口が多い札幌市ですら、基本的に満員電車はありません。

ただしバスで通勤通学する人はけっこう多く、乗車する路線によっては毎朝混雑が激しかったりします。

デメリット

北海道は家賃が安いものの、最低賃金は低く、物価全般(公共料金や社会保険料含め)も高いという悩ましい点があります。

この項目では、北海道で生活することのデメリットを紹介します。

水道代・社会保険が高い

2016年の電力小売自由化と2017年の都市ガス小売自由化により、電力とガスについては会社や料金メニューを選べるようになりました。

しかし北海道は水道料金が非常に高く、「公益社団法人 日本水道協会」が発行した「水道料金表(平成27年4月1日現在)」を内容をまとめたSUUMOジャーナルのある記事によると、

家事用20m3あたりの水道料金は東京都で2,376円なのに対し、

  • 札幌市は3,585円
  • 夕張市は6,841円
  • 羅臼町は6,360円
  • 江差町は6,264円

と北海道の市区町村はおおむねどの町も高めになっています。

北海道の水道が高いのは、面積が広く給水管を整えるのにお金がかかるという理由の他、冬場の凍結を防ぐためにコストがかかるといった理由が挙げられています。

また、北海道は保険料や住民税も高く、特に上記で触れた夕張市は住民税が全国で最も高い市区町村です。

給料が安い

北海道労働局によると、2019年10月3日から適用されている北海道の最低賃金は861円。いっぽう、東京都での最低賃金は1,013円です。

同じレジ打ちのアルバイトをしても、都内で働けば1,013円以上もらえるのに、北海道では900円程度の時給にしかならず損な感じが否めません。

また、北海道と都内と比べるとどうしても求人数が少なく、仕事を現地で探すのは大変です。

冬の雪・風がとにかく面倒

冬場はほぼ毎日雪が降るので、一軒家に住んだ場合は雪かき作業をする必要があります。(マンションでは管理会社などが雪かきをしてくれます)

また、雪が降ると道路の道幅も狭まり、夏場は車が2台通れた道も、冬場は片側一車線しか通れないような状況になったりして不便です。

自転車にはもちろん乗れず駅やバス停まで歩くことになるのですが、吹雪いているときは視界も悪くて疲れます。

ネットで物を買いづらい

北海道でECサイトを利用すると、品物が届くまで3,4日程度かかります。

店舗によっては北海道も沖縄県と同様、離島扱いで送料が追加される場合もあり、損な感じは否めません。

道外への公共交通機関

札幌から東京への飛行機を利用すると往復で少なくとも1万円以上かかります。

駅からすぐ乗れる新幹線と異なり、新千歳市にある空港を経由する必要があるため、道外には気軽に足を運びにくくなります。

進路の選択肢が少ない

0歳から15歳まで北海道で生活して、最も感じたデメリットが「進路の選択肢の少なさ」です。

北海道には「北海道大学」「旭川医科大学」「札幌医科大学」「帯広畜産大学」といった所以外に偏差値60を超える大学や、道外でも名前が通る大学がほとんどないのが現状です。

現在は多少事情が違うのかもしれませんが、高校についても都内の高校ほど英語教育が充実していたり、大学への指定校推薦枠が多い所は少なく、道内に住んでいたときは道内の高校に進学しても、都内の学生に色々な面で差を付けられるのではないか」と焦っていました。

また、北海道内にはインターンシップを募集している一般企業も少なく、学生のあいだに実務経験を得るのはなかなか難しいと思われます。

地元での就職・進学の選択肢が少ないのはどの地域も同じですが、千葉県や兵庫県といった本州の地方と北海道で事情が異なる点は、県境を跨いだ通勤・通学が不可能な点です。

こうした地理的な問題もあり、北海道で育った人が進路の選択肢を広げたいと思ったら「上京するか、地元にあるもので我慢するか」の二択から選ぶ必要があります。

北海道移住をおすすめできる人・できない人

最後に、本記事での内容を踏まえて、移住をおすすめしたい人の特徴を挙げてみたいと思います。

北海道移住をおすすめしたい人:

  1. リモートで仕事ができる人
  2. 体力・筋力に余裕のある人
  3. インドアよりアウトドア派な人
  4. ネットショップをあまり使わない人

道内は賃金がどうしても低くなりがちなので、フリーランスのプログラマーなどリモートで仕事をできる人は給与水準を落とすことなく、移住しても損をした感じにならなくて良いかと思います。

また、北海道は春〜夏にかけては本当に過ごしやすいのですが、冬場は雪かきをしたり、雪道を歩く必要があります。

冬は道路も凍っており自動車運転が輪をかけて危険になるので、体力・筋力に余裕のある人におすすめしたいかもしれません。

また、北海道はアウトドアに便利な施設が多い一方で、東京によくあるマニアックな作品を見れる美術館や映画館、ディープなバーといった文化的施設がやや少ないという特徴もあります。こうした理由からもインドア派よりアウトドア派の人の方が、北海道の暮らしに充実感を感じられそうです。

まとめ

本記事では、北海道に住むことのメリット・デメリットについてお伝えしました。

北海道は水道代や社会保険料が高いといったデメリットがあるものの、春〜夏にかけては非常に過ごしやすく、夏に帰省すると地元が札幌でよかった!と思うことがあります。

生活の面でいうと、個人的には東京の方が物価が高くても転職にも苦労せず、人間関係もあっさりしていて生活しやすいと思いますが、

都市か地方が良いかはそれぞれのライフスタイルや性格によるところが大きく、どちらが良いかは一概にできません。

地方移住を検討する際は、自分や自分の家族の状況・性格と照らし合わせ、どちらの生活が向いているか検討してみると良いかもしれませんね。

<参考>

千歳しなの内科:これから北海道は花粉症の季節です

稚内市:サハリンへの旅

SUUMOジャーナル:知っていますか? 水道料金が地域により最大8倍も違う理由

しゅふJOBnavi:気になる「住民税」高いと感じるけど地域差はある?高額ランキング

北海道労働局:北海道の最低賃金について

ABOUT ME
さっち
都内IT企業勤めの24歳。 日本の学校が嫌になり15歳でカナダに留学、現地校を卒業。 帰国後、立教大学(異文化)に入学。在学中に1年間フランスに派遣留学。 現在はひたすら年収アップを目指してプログラミングと簿記の勉強中。趣味はワインとドイツ語。