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グザヴィエ・ドラン監督の映画「わたしはロランス」を見て【あらすじ・感想】

こんにちは!

23歳・底辺ブロガーの佐藤です。

先日U-NEXTにて、ケベックの若手映画監督、グザヴィエ・ドラン監督の「わたしはロランス(Laurence Anyways)」を観ました。

今回はこの映画のあらすじ・感想についてです。

  • 誰かの感想を聞きたい
  • 映画のあらすじが気になる

こんな方はぜひ、スクロールしていって下さい!

 

わたしはロランス(2012年

(出典:IMDb

カナダ・ケベック州に住む国語教師(兼小説家)のロランスは、男性として生まれながらも「女性になりたい」という願望を持っていた。

30歳の誕生日、恋人のフレッドにその思いを打ち明けるが、「私が愛している要素を全部否定するわけ?」「あんたはゲイ それ以外の何者でもない」と拒絶されてしまう。

その後フレッドは思い悩むもののロランスに協力し、新しい2人の関係が始まる。

 

フレッドの手を借り、女装姿で勤務先校へ通うロランスであったが、その服装が原因で保護者の抗議を受け、学校を解雇されてしまう。

その一件からフレッドとの関係にも距離ができ、二人は別々の道を歩みはじめる。

 

数年後、小説家として軌道に乗りはじめたロランスと、出産し家庭を持ったフレッドは再会するのだが…

1980年代後半から1990年代前半のカナダ・ケベック州を舞台にした映画。

全部で2時間48分の長編映画で、二人が再会してからの展開にもまだまだ先があります。

 

時間 2時間48分
ジャンル ドラマ
原題 Laurence Anyways
Amazonへ https://www.amazon.co.jp/dp/B00KALMFAM

 

気になったシーンと感想 ※序盤ネタバレあり

トランスジェンダーの男性とその恋人・フレッドの関係を10年に渡って描いた作品なのですが、作中ドキッとしてしまった場面があります。

序盤、ロランスがはじめて女性の姿で学校に行くシーン。

 

ここだけアクション・ホラー映画よりも緊張するというか、固唾を呑んで見入ってしまうものがありました。

婦人服姿で主人公が教室に入った瞬間、に生徒たちの喋り声がサーっと引いていきます。

 

そのままロランスは教壇前に立つも、生徒もロランスもお互い一言も発さず。

BGMも無く、環境音しか聞こえない40秒程度の間があります。

この、誰も喋らない40秒が本当に長くて長くて。

これを今書くためにもう一度そのシーンを見直しているのですが、もうまんまとハラハラさせられてしまいました。

見ているだけでも

 

早く誰か喋ってくれ…。
服装についてのコメントでも何でもいいから、この気まずい空気から観客を解放させてくれ!!

 

と思わされること請け負いです。

もし自分がロランスだったら、こんな沈黙耐えられませんね。笑

 

結局、この後ある女の子が

「代理の先生では分からなかった箇所があるのですが」

と沈黙を破るのですが、ここで発される言葉が服装についての言及ではなかったことに、主人公と同じく安堵しました。笑

 

 

またこのシーンを見ていて、ふと思春期に固有の「周りの目が気になる」という感覚を思い出しました。

 

今この記事を読んでいる方にも、学校生活の中で

何か学校で後ろめたいことをしてしまった日やイメチェンをした日、同級生の彼氏と別れた日の翌日とかに起こる

「教室に入った後のクラスが怖い」

という感覚に多少なりと覚えがあるはずだと思うんです。

 

このシーンは、そんなときのドキドキ感を思い出させてくれるようでした。

 

この直後、奇抜な格好でも割と問題なく(?)過ごせることに自信をつけたのか、ロランスが廊下を闊歩するシーンがあります。

U-NEXTで視聴できるグザヴィエ・ドラン監督のドキュメンタリー映画「Xavier Dolan: Bound to Impossible」で、本作に出演している女優さん(モニア・ショクリ)が

「彼の映像はミュージック・ビデオみたい」

と言っているのですが、まさにそんな感じで、前半は割とテンポ良く見れる映画でした。

 

そしてもう一つ注目したいのですが、この映画を撮ったときの監督の年齢はたった23歳

いやいや、23歳って。

もう、目ん玉ひん剥きそうですよね。どうやって脚本の書き方とか学んだのでしょう…!!

次の項目では、グザヴィエ・ドラン監督について簡単にまとめてみたいと思います。

 

監督について

監督はカナダ・ケベック州出身のグザヴィエ・ドラン。

処女作の「マイ・マザー」(2009年)、2作目の「胸騒ぎの恋人」(2010年)に次ぐ、監督の第3作目が「わたしはロランス」となります。

 

「マイ・マザー」の撮影時点で19歳、しかも処女作でカンヌ国際映画祭での上映も果たした訳ですから、凄まじくスゴイですよね〜…。

 

 

こちらの「マイ・マザー」は大衆向けではない、というか、映画批評家などから「荒削りな所はある」という具合に称されている映画なのですが…

 

この「わたしはロランス」は比較的ストーリーの流れもわかりやすく、付いていきやすいのではないかと思います。

グザヴィエ・ドラン監督のドキュメンタリー映画「Xavier Dolan: Bound to Impossible」でも、監督自身「最初の2作で多くのことを学んだ」と言っておりましたし、「わたしはロランス」から監督の作品を見ると、独特の世界観に浸りやすいかもしれません。

 

  • 面白いケベック映画を観たい
  • トランスジェンダーがテーマの作品を探している
  • グザヴィエ・ドラン作品を一度観たけど、正直よく分からなかった
  • 自分らしさとか普通とは何か、について考えたい

 

こんな人にはおすすめの映画です。

「普通とは何か」という問いかけがテーマになっている本作は、日本の若者世代にも共感できることが多いのではないでしょうか。

作品自体は3時間近くありますが、ラストシーンがとても良いのでぜひ最後まで見ていただきたいです。

 

まとめ

今回は、グザヴィエ・ドラン監督の「わたしはロランス」についてでした。

一つ観ていて気付いたのですが、ケベックのフランス語はけっこう英語を混ぜて話すことも多いんですね。

フランス語の台詞中に「By the way」とか「Cute」などの英語が登場してくるのは、ケベックらしくて(?)面白いなと思いました。

 

以上、底辺ブロガーの佐藤(@yuka56blog)でした♪