こんにちは!底辺ブロガーの佐藤です。
「パロディ」などと合わせて聞くことが多い「オマージュ」。
カタカナにすると何とな〜く、その意味を想像できる単語ですが、いったいどの国から輸入された言葉なのでしょうか。
既にタイトルで【フランス語】と書いてしまいましたが、「オマージュ(hommage)」は、フランス語に由来する言葉です。
では、フランス語ではどんな意味があるのでしょう?
今回はフランス語「オマージュ(hommage)」の意味を探っていきたいと思います。
敬意、尊敬、称賛
1 Marque, témoignage d’estime. Des hommages mérités.
(引用元:「Multidictionnaire de la langue française」バージョン2.3.0 (203.16.12) ※Macbook内臓辞書より)
男性名詞「hommage」にはいくつか意味がありますが、どの辞書にも「尊敬、敬意のあかし」が先頭に来ていました。
日本語の「オマージュ」もこちらの意味で使われることがほとんどですよね。
挨拶、賛辞(複数形)
❷《複数形で》賛辞,挨拶(★特に既婚女性への挨拶)
(引用元:物書堂「プチ・ロワイヤル仏和辞典第4版」バージョン 2.5.3. (R28))
さらに、複数形の場合は「敬意を込めた挨拶」「賛辞」という意味でも用いられるようです。
「(★特に既婚女性への挨拶)」とありますが、参考にした辞書アプリ「プチ・ロワイヤル和仏辞典第4版」には以下のような例文が挙げられていました。
▶︎ Veuillez agréer, Madame, mes hommages respectueux.
敬具(★男性から女性への手紙の結び,未婚の女性にはmes respectsを使う)
「「★男性から女性への手紙の結び,未婚の女性にはmes respectsを使う)」…
し、知らなかった…!!
なんだか、DELFやDALFの筆記試験で書かされるフォーマルレターの結びでも見かけそうな一文ですが。
男性から女性への手紙の結びとして使われるんですね。
ちょっと他の辞書では似た用例を確認できなかったので、上記用例について詳しくはフランス人と確認した方がいいかもしれません。
献呈、贈り物
2 Cadeau, offrande. Hommage de l’auteur.
(引用元:「Multidictionnaire de la langue française」バージョン2.3.0 (203.16.12) ※Macbook内臓辞書より)
※「offrande」(女性名詞…奉納、寄付、贈り物など)
また、比較的マイナーな用例として「贈り物・献呈(けんてい)」という意味もあるようです。
まとめ
今回は仏単語「hommage」についてでした。
さらに深掘りすると、
- 「rendre hommage à qn」で「〜に敬意を示す」
- 「en hommage à qn」で「〜に敬意を示して」
といった慣用句的な用法もあるようです。
詳しく以下参考ページなどもあわせて見ると、より分かりやすいかと思います。
以上、DALFの結果待ちでドキドキのブロガー・佐藤でした。
- 物書堂「プチ・ロワイヤル仏和辞典第4版」バージョン 2.5.3. (R28)
- 「Multidictionnaire de la langue française」バージョン2.3.0 (203.16.12) ※Macbook内臓辞書
- 「Oxford-Hachette French Dictionary」バージョン2.3.0 (203.16.12) ※Macbook内臓辞書
- Dictionnaire de français Larousse「Définitions : hommage」(2019年11月23日アクセス)。
- Wiktionary「hommage」(2019年11月23日アクセス)。