2018年2月、バレンタインデーのお返しにCHANEL(シャネル)やDior(ディオール)のコットンを贈ることをおすすめするツイートが炎上しました。
本記事では、シャネルのコットン炎上事件の概要を踏まえ、
- なぜシャネルのコットンが不評を買ってしまったのか?
- ホワイトデーのお返しはどう対処すればいいのか?
といった点について検討します。
シャネルのコットン炎上事件とは
2018年2月、バレンタインデーのお返しに高級化粧品ブランド・CHANEL(シャネル)などのコットンを贈ることをすすめる内容のツイートが炎上しました。
投稿者は男性で、
「ホワイトデーにはシャネルかディオールのコットンです、ブランドの箱と紙袋で値段以上の高級感が出るのに、たったの1000円で購入できますよ」
といった内容の投稿には
「いらない」
「これは袋開けた時のがっかり感が大きい」
といった女性ユーザー達からの批判が寄せられ、炎上してしまった模様です。
今となっては風化した件かのようにも思われますが、毎年クリスマスが近づくとツイッター上で「4℃はありかなしか」といった議論が始まるように、本件もバレンタインデーが迫るたび風物詩のようにちらほら話題に上ってはいるようです。
シャネルのコットンは「いらない」のか?
CHANEL(シャネル)自体はどこの百貨店でも見かけられる人気ブランドですが、なぜ、そのシャネルの製品をバレンタインのお返しにおすすめする投稿が燃えてしまったのでしょうか。
この項目では、なぜシャネルのコットンを贈ることが女性ユーザーの反感を買ってしまったのかを検討します。
コットンという商品の立ち位置
シャネルをはじめとする化粧品店における主力商品としては、口紅やアイメイク用品、ファンデーションといったメイクアップ用品・基礎化粧品などが挙げられます。
一方、コットンやパフ、ペンシルシャープナーといった商品はあくまで化粧水・ファンデーション・アイライナーなどを効果的に使うために用いられるツールであり、言葉を選ばずに言えば主力商品があってこその脇役的なツールに留まります。
こうした役割上、コットンはあまり単体で贈られる対象としてみなされておらず、コットンを単体で渡されると「紙袋はシャネルなのに、中身は化粧水とかリップじゃないのか…」という肩透かしを食らったような気分になってしまうようです。
必ずしも使われるアイテムではない
シャネル公式サイトを参照すると、「こちらのコットンは、シャネルのメイク落としやクレンザー、化粧品・乳液との併用におすすめ」といった商品説明が述べられています。
しかし、女性の誰もがコットンで化粧水や乳液を塗っているわけではなく、人によっては手で塗る方が好きだったり、そもそも化粧水や乳液を使わない派の人もおり、スキンケアの方法は多種多様です。
コットンは必ずしも誰でも使うアイテムではないことから、人によってはあまりもらっても使い所を見出しにくいと感じるのかもしれません。
ホワイトデーには何を返せばいいのか?
お返しをする相手がコットンで化粧水・乳液を塗っていることを確認済みであれば、シャネルのコットンを贈っても喜ばれるかもしれません。
しかし今回のツイッター上の反応を見ると、女性ユーザーたちは必ずしもシャネルのコットンを贈り物として好意的に捉えられるわけではないようです。
では、ホワイトデーには一体何を、どのくらいの価格で返せば無難なのでしょうか?
何を返せばいいか
バレンタインデーに女性が男性にチョコを贈り、ホワイトデーに男性が女性にお返しをするというイベントは日本のお菓子業界が提案したものです。
この流れを考えると、やはりお返しの品としては、デパ地下等で売っているお菓子が無難ではないでしょうか。
お菓子は持ち運びやすいですし、ダイエット中でもない限りお菓子を食べない人はほとんどいないです(筆者調べ)。
ホワイトデーに贈られるものとして、他にはハンドクリームやコーヒーショップのギフト券などがあります。
これらを贈ってもコットンの件のように批判を買う可能性は低いと思われますが、やはり人によって好きなブランドや店舗の好き好み等は分かてしまうので、どうしても失敗したくない場合は相手の好みに探りを入れておくと安心です。
価格帯について
株式会社TOBEが運営する結婚・恋愛情報サイト「愛カツ(あいかつ)」編集部が1570人を対象に、ホワイトデーのお返しの金額について実施した調査によると、
- お返しが1,000円以上のものであれば「安い!」とは思わない人が4割
- 女性の2人に1人は、自分があげたものと同じ金額のお返しで大丈夫
というデータが出ています。
金額については、相手からもらったものと同じ金額のものを準備しておけば問題なさそうですね。
まとめ
シャネルやディオールのコットンをバレンタインデーのお返しとする技をおすすめしたツイートが
「コットンよりギフト券の方がいい」
「紙袋はシャネルなのにがっかりしてしまう」
といった批判とともに拡散してしまったこの件は「シャネルのコットン炎上事件」「シャネルのコットンおじさん」「コットンマン」等と呼ばれており、毎年バレンタインが近くなるとツイッター上で話題に上ることがあります。
前回書いた4℃の記事が思いの他クリスマスに読まれていたので、もしやこれも需要があるのでは…と勝手に取り上げさせていただきましたが、最後に強調しておきたいのは「贈りものはあくまで気持ち」だということです。
確かにコットンは化粧品の中でも微妙なカテゴリの物なので、あまり汎用性の高いプレゼント案とは言えないかもしれません。
しかし、仮に人からもらったものが自分の期待とは違ったとしても、文句を言ったところで相手との関係が悪くなってしまいますし、後味も良い物ではありません。
人からもらったものは気持ちよく受け取り、できるだけ有意義な使い方ができると良いですね!
<参考>
PR TIMES:男性陣に朗報!?ホワイトデーのお返しに、女性は高額なプレゼントを求めていない!愛カツ(aikatu.jp)での調査結果
大丸松坂屋オンラインショッピング:ホワイトデーの歴史
CHANEL:LE COTON Extra Soft Cotton